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乾式変圧器および油入変圧器の温度上昇とその温度上昇範囲
変圧器の寿命に影響を与える要因は多数存在します。 樹脂封止型変圧器 など オイルインマージドトランス その中で、温度は絶縁材料の劣化を引き起こし、結果として変圧器の寿命に影響を与える最も重要な要因です。変圧器内部の熱分布は均一でないため、各部位間で大きな温度差が生じます。このため、定格負荷下における各部位の許容温度上昇が定められており、安全な運転を確保しています。
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Ⅰ.温度上昇の基本原理と計算方法
絶縁クラスと最高許容温度
一般的な油入変圧器では、クラスAの絶縁が採用されており、その最高許容温度は105℃です。
― 許容温度上昇の計算例(巻線を例とする)
許容温度上昇 = 最高許容温度 - 周囲温度(基準値:40℃)
すなわち:105℃ - 40℃ = 65℃(巻線の許容温度上昇)
― 油温と巻線温度の関係
変圧器油の温度は、通常巻線の温度より約10℃低いです。したがって:
・油の許容温度上昇は:65℃ − 10℃ = 55℃
・油の劣化を防ぐため、上部油面の温度上昇は45℃を超えてはいけません。
実際の運転温度範囲
上部油温が80℃〜90℃の間であれば、巻線温度はおよそ95℃〜105℃になります。この範囲で長時間運転すると、絶縁劣化が加速します。
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Ⅱ.高温運転による危険性( 乾式および油入変圧器)
絶縁材料の劣化
長期間高温にさらされると、絶縁紙板がもろくなり、ひび割れやすくなり、絶縁性能を失い、絶縁破壊のリスクが高まります。
・絶縁油の劣化
巻線の絶縁材の劣化が著しく進行すると、絶縁油の劣化も加速し、変圧器全体の寿命がさらに短縮されます。
・結論
変圧器を高温で運転することは避けたほうがよいです。特に長時間にわたる高温運転は厳に慎むべきです。
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III.変圧器の絶縁等級の分類
絶縁等級とは、絶縁材の耐熱性能を示すものであり、等級ごとに許容される最高温度が異なります。
油入変圧器(7種類)
A、E、B、F、H、N、C
・乾式変圧器(3種類)
B、F、H
例としてA級について説明します。これは、変圧器の運転温度と周囲温度の合計が105℃を超えてはならないことを意味します。他の等級についても同様の原則が適用されます。
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IV.温度上昇限界図(解説)
- 油入変圧器の温度上昇限界を図に示します。
| 変圧器の絶縁クラス | A | E | B | F | H | N | C |
| 最高許容温度(℃) | 105 | 120 | 130 | 155 | 180 | 200 | 220 |
| 巻線の温度上昇限界(K) | 60 | 75 | 80 | 100 | 155 | / | 150 |
- 乾式変圧器の温度上昇限界を図に示します。
| 変圧器の絶縁クラス | B | F | H |
| 最高許容温度(℃) | 130 | 155 | 180 |
| 巻線の温度上昇限界(K) | 80 | 100 | 125 |
注:温度上昇限界の大きさは、絶縁材料の耐熱性能を直接反映しており、選定および運転監視における重要な根拠となります。
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V.鉄心の安全性に関する基本原則
温度上昇が許容限界を超えない限り、周囲温度の変化に関わらず、変圧器は規定の使用期間内において安全に運転できます。
